ものは順繰り。恩返しではなく恩送り。下仁田納豆のテレビ放送でのエピソードに涙腺崩壊しかけました。

ちょう昨日に放送されていた、「奇跡体験!アンビリバボー」というTV番組の話です。

1/31日放送分は、「ものは順繰り~下仁田納豆の運命の出会い~」と題して、今は栄えている納豆やさんの事業拡大期のエピソードが紹介さていました。

ただBGMとして流していたつもりが、ひきこまれてしまい最後にはうるっと涙が出そうになるような感覚に。

ひさびさにテレビ見て感動しました。

思うところもあるので、記録しておこうと思います。

 

ざっくりとエピソードをまとめる

 

(前半)

下仁田納豆の現経営者の南都さんは、元々別のしごとをやっていましたが、父の納豆やさんが廃業するときき、引き継ぐことを決意します。

飛び込み営業で回れるところを全部回っても、まったく相手にされず、困り果てていたところに、もぎ豆腐店の茂木社長に出会います。(地場産業への挨拶回りの過程で、です)

茂木さんは誇り高く仕事をしている職人気質の方で、競合に迎合して格安で納豆を売ろうとしているところにダメ出しした上で、もぎ豆腐店の国産大豆をわけ、それを使って納豆をつくるようアドバイスします。

しかしそうすると値が2,300円と高価になり、売る自信がまったくありません。それに対しても、「それなら俺が売ってやる。毎日作れるだけもってこい」と一言。

おかげで売上が安定します。

(後半)

1年程度たったある日、茂木さんは南都さんに自立を促します。(取引中止を言い渡されます)

とりあえず、大豆をもぎ豆腐店から仕入れる契約を結びますが、問題は売り先。

回れるところはすべて回り尽くしてだめだった過去が頭をよぎる中、だめもとでアドバイスの通り有名百貨店へ営業に行きます。

そうすると、示し合わせたように、味見もせずに翌日からおいてくれることがポンポン決まっていきます。

じつはこの1年間、もぎ豆腐店へ持っていっていた豆腐の多くを、サンプルとして各有名百貨店へ茂木さんが配っていてくれていたことを、仕入れ担当の方から聞きます。

南都さん思わず号泣。

感謝を伝えに茂木さんの工場へ行く南都さんへ、この一言。

「そんな暇があったら納豆作りに精を出さんか」

のちに語るところによると、茂木さんも同じように過去に危機的状況をある人に救ってもらった経験があったそうです。

そのときにかけてもらった言葉が

「いつかお前の豆腐店も有名になるだろう。そのとき同じ食品業で苦しんでいる若者が訪ねてきたら手助けしてやりなさい。君もいつか同じようにしてくれればそれでいい」

(以下2つのウェブサイトから引用しています

https://www.fujitv.co.jp/unb/contents/190131_1.html

https://shimonitanatto.co.jp/story.htm )

 

まとめると

①売る宛のない状態の初期の納豆を改良する機会と、販売代理をただでやってくれる

②販売代理をやってくれていたと思ったら、多くは百貨店へサンプルを送る、という形で人知れず営業をかけていてくれた

③こういった善意は裏で行われ、表では無愛想にしかしきっちりと自立へ誘導してくれている

④これは過去に茂木さん自身体験した恩を、若者へと返す、ものは順繰りの精神からなされるものだった

 

ものは順繰りは身の回りにあふれている

 

思えば「ものは順繰り」の精神はこんなに大きなことはなくとも、わりとまわりに溢れているように思います。

大学1年生の頃は、上級生がご飯をやたらとおごろうとしてくださいましたが、そのときに一部の上級生は、

「ありがとうと思ったのなら、君が2年生になったときに同じことを下級生にしてあげればいいんだよ」

と言っていました。まさにものは順繰り精神です。

最近では、10個近く年上のキャリアの先輩の方に話を聞かせてもらったときに、その場の食事代まで出していただいたときも、同じようなことを言ってくださいました。

 

(ものは順繰りを受け取りたくなかった自分)

自分は大学1年生の頃、こういう「ものは順繰り」精神からくるもてなしを、素直に受け入れていませんでした。

自分は2年生以上になっても下級生にはおごりたくないので、今自分はおごられたくありません、なんてめっちゃひねくれたこと言っていました。

そう言うと、「そうはいっても、2年生以上になるとおごらないといけなくなるから、今おごられとかないと損だぞ」、なんて諭されたものです。

もちろんおごってもらえるのは嬉しいのですが、なんだかあまり深い関係性を持っていない相手に借りを作るのが気持ち悪いような感覚があったのを覚えています。

あとあったのは、ほんとにその人に対して申し訳ない気持ち(めっちゃ大勢におごってたりして、財布大丈夫なのかなと)と、自分は他の人と違ってただおごられるんじゃなくて気づかえるんだ、という醜い自己満足くらいでしょうか。

自分のことばっかり考えていたわけですね。

 

 

その経験を踏まえて、改めて下仁田納豆のエピソードを振り返ると、茂木さんがなんと素晴らしいことか。

ものは順繰りも、決して押し付けがましくなくて、本人が恩恵に預かってはじめてサポートされていたことに気がつく、というように善意が影に潜んでいるんですよね。

これならば受け取る際に変に気遣うこともないですし、ほんとうに善意であることが伝わります。

(あからさまにこれこれやってあげるよ、だと裏に何か意図を探ってしまう、、)

 

 

自分は飯おごってもらったエピソードばっかりですが、サークルにめっちゃ心身ともに入れ込んでいた知人は、サークルの先輩後輩の関係の中で、サークル内のことだけでなく、恋人関係や、就職関係のことまで深くサポートしてもらい、それがあって、自分も(もっと)後輩にそうしてあげるんだ、と語っていました。

それを聞いて自分は素直にいいなと思って、そういう心で善意が流れていくそのサークルがとてもうらやましく思いました。

これはサークルなんて小さな規模でなく、ほんとに社会単位でそうなってくれたら素晴らしいことだな。

 

もうすでにいっぱいの恩をもらっていますが、どんどんこの恩を送っていく生き方をしようと思いました。

 

参考

▼「アンビリババーバックナンバーver」

https://www.fujitv.co.jp/unb/contents/190131_1.html

▼「下仁田納豆HPに掲載されてるver」

https://shimonitanatto.co.jp/story.htm

テレビとHPで細かいところでエピソード違いますね、やっぱりテレビのほうは細かいところがより感動しやすいように脚色されているのか、それとも時間が立って南都さんの思い出に補正がかかったのでしょうかね。

いずれにしろ本質は変わりませんので、気になる方はどちらか読んでもらえれば!