【Adobe Analytics 初心者】カスタムコンバージョン(eVar)の有効期限と配分をきちんと理解

Adobe Analyticsを触っていると嫌でも聞くことになる”eVar”というワード。

カスタムコンバージョンというものなのですが、AAはこのような独自ワードが多くてなれるまでやりにくいです。

今回は、eVarについて、概要と有効期限・配分という特徴を解説して、理解を深められたらと思います。

 

eVarとは

 

eVarはカスタムコンバージョン変数とも呼ばれ、デフォルトで取得できない要素を計測するために設定するものの1つです。

例えば「サイト内検索キーワード」なんかは、デフォルトの設定では取得できません。

サイトにAAを実装する段階で、こういった要素を取得するために、「eVar1=サイト内検索キーワード」「eVar2=会員/非会員」などと登録して実装することになります。

カスタム要素の取得には prop と eVar の2種類のどちらかで設定を行います。

今回はeVarにあって、propにない「有効期限」と「配分」について知識を整理しようと思います。

これがわかればpropとeVarの違い、についてもよく分かるようになるはずです!

 

データの保持と有効期限

 

データの保持

 

propにはなくeVarにある特徴として、

「eVarは値を保持できる」

というものがあります。

保持できるというのは、AページでeVarに値がセットされたとして、Bページに遷移したときにeVarにまだ値が入っているということです。

もっと具体的に言うと、

eVar1は内部検索キーワード(有効期限=訪問)

AページでeVar1に「財布」と値が入り、その後B、Cページへと遷移した(1訪問中)

とします。

このときに、BページやCページでは「財布」というキーワードで内部検索が行われていないにもかかわらず、B,Cページに「内部検索キーワード=財布」という情報が紐づきます。

逆に、内部検索が行われたページにしか内部検索キーワードの値を紐づけたくないよ、と思うのであれば、その場合は値を保持する機能をもたない”prop”に内部検索キーワードは設定しなければいけません。

(あるいは有効期限を”ヒット”に設定することでも可能ですね)

 

有効期限

 

さて、保持できるというのであれば、いつまで保持できるのか設定できなければいけません。

ということで有効期限という設定項目があるわけです。

有効期限はいろいろな粒度で設定が可能です。

「分、時間、日、週、月、四半期、年」といった期間や

「製品表示、カート追加、カート削除」等のイベント

「訪問、ヒット」といった単位

それに加えて「有効期限=なし」というのも可能です。

※期間系はeVarに値が入ったその時から数えての、日なり月なりの期間となります。

(2018/10/15 19:00 に値が入って、期限が日だったら、2018/10/16 19:00まで値が保持される)

 

期限をなしに設定すると、いったんeVarに値が入ると期限なくずっと保持されることになります。

ここで気になるのが、eVarに値がセットされたあと、有効期間内に別の値がセットされたらどうなるのか?

この場合は、前入っていた値が、新しく入る値に上書きされます。

eVar1=財布 の状態で、あらたに「靴下」と検索されたら、eVar1=靴下、と上書きされます。

 

>配分とは

 

配分は、成功イベント(CVイベント)の数値の重み付けをある程度自由に分配する機能です。

例えば

Aページで「財布」と検索して、3ページ遷移した後、10000円の財布を購入した。

という行動を想定してみます。

このときに、「財布」というキーワードと10000円というCV値がひも付きます。

では次の例ではどうでしょう。

Aページで「財布」と検索して、2ページ遷移した後、「靴下」と検索して、ブラウザバック。そのまま10000円の財布を購入した。

さて、この場合は「財布」というキーワードが10000円をもたらしたと考えたいのですが、何も配分を設定していないと

「靴下」というキーワードと10000円というCVイベントの値がひも付きます。

(財布という内部検索キーワードは、「靴下」と上書きされ、「靴下」がCVイベントまで保持されるから。)

おそらくこの人が財布を購入したのは、「財布」と検索したのがきっかけで、「靴下」は関係ないはず。

これは困った。ここで登場するのが配分機能です。

 

配分ではeVarにCVイベントの数値をどのように振り分けるか設定できます。

設定可能なのは「元の値 / 線形 / 最新」の3種類。

  • 元の値(最初):最初の値に全クレジットが付与されます。それ以降の値は関係ありません。
  • 最新(最後):最後の値に成功イベントの全クレジットが付与されます。それ以前の値は関係ありません。
  • 線形:成功イベントの訪問中に出現したすべての変数値に、均等に分割されたクレジットが付与されます。成功イベントが通貨の金額である場合は、その金額が分割されます。カウンターイベントの場合は、その単一インスタンスを分割した値がそれぞれのコンバージョン変数値に付与されます。レポートでは、この分割値が合計され、丸められます。

AAヘルプ

 

それでは具体的に見てみましょう。

とある訪問者は1訪問中に、A→B→D→C→Eとページ遷移いて、Eページで10000円の財布を購入しました。

eVarでは内部検索キーワードを取得しており、Aページで「財布」 Dページで「靴下」と検索しています。

すると、上表のように配分を変えることで、eVarのどの値に、CVイベント値を振り分けるか変更できます。

最新を設定すると、10000円はCVが生じた最新のヒット(=Eのページ)にひも付き、Eページには「靴下」という値が保持されているので、「靴下」と10000円がひも付きます。

元の値を設定すると、10000円はeVarの有効期限の一番始めのヒット(=Aページ)にひも付き、Aページには「財布」という値がセットされているのえ、「財布」と10000円がひも付きます。

線形を設定すると、10000円はeVarの有効期限中のヒットの数に応じて、分配されます。今回はeVarの有効期限内で、「財布」が2ヒット、「靴下」が3ヒット存在するので、10000円の内2/5の4000円が「財布」に、3/5の6000円が「靴下」にひも付きます。

 

最初は配分は「最新」に設定されているのですが、取得する値によっては元の値だったり線形であったほうが都合がよいケースも存在します。

ですので、きちんと配分を理解して、ケースに応じて適切な設定がなされるよう気をつけましょう。

 

 

おわり