自分が幸せかどうかって自分を取り巻く人間関係が良好であるかって部分がとても大きいと思います。
自分はわりと人見知りな自覚があって、自己開示があまりできず、それによって浅い付き合いから先に進めない人がたくさんいます。
そろそろなんとかしたいな、とちょっと時間をとって考えてみたので、同じような悩みを抱えている人の助けにちょっとでもなればと思ってここに書いていこうと思います。
自己開示できない症状とは具体的に・・・

ちょっとこの状態がまずいな、と真剣に思うようになったのはきっかけがあります。
人との交流を増やそうと、所属しているコミュニティ外の人と話す機会をいろいろ設けているのですが、どの人と話すときも自己開示がうまくできません。
自己開示ができないと何がまずいかというと、
会話をはじめの頃は当たり障りのない話を楽しくする
→こちらが質問をして相手の話を聞くと、相手もこちらのことを知ろうと質問をしてくる
→自分のことを上手く喋れないので、次第に自分が相手の話を聞くばかりになる
→本当は自分のことをもっと知ってもらいたいしゃべりたいのにしゃべれない状態で心がもやもやして、会話を楽しめなくなってくる
こんな状態に度々陥ります。
1~2時間程度なら、当たり障りの無い話して、相手の話いっぱい聞いて、楽しく会話を終わることができるのですが、これがもっと長い時間になるとどうしても自分がもっとしゃべりたいのにしゃべられないもどかしさで楽しめなくなってきます。
そのかんじもやっぱり相手に伝わってしまってしまうと思うので、長続きする関係が築けない。
なので、1回めに短い時間で話すのは割と大丈夫で、また会おう、となるのですが、2回めでちょっと長い時間あって話すときに上手くいかないことが多かったりします。
さらにいえば、自己開示できる情報とできない情報の線引が自分の中であったりします。
たとえば、
「兄弟が何人いるか?」
「どんな趣味をもっているか?」
なんてこと(世間話の範疇)はなんの抵抗もなくしゃべられるのですが、これが内面に関わる部分になると途端にしゃべられなくなります。
「前の彼女とはなんで別れたの?」
「どうして在学中に休学しようとしたの?」
みたいな部分です。
まとめると、
①自分の話については必要最低限のことしかしゃべられない
②自分の中で、これは話せる/話せないという線引が存在し、その話せる領域がとても狭い
ということです。
どうして自己開示ができないのか?心理を分析してみる

どうして自分の中で、話せる内容の線引があったり、聞かれた最低限の内容しかしゃべろうとしないのか、理由を考えてみました。
大きく分けて、2つあるように思います。
①過剰な自己意識と自己防衛
1つ目は、相手に嫌われたくないと意識しすぎている点です。
自分の話を長々としゃべらないのも、当たり障りのない内容しか開示できないのも、自分のことを知ってもらってそれが相手に受け入れてもらえないことを恐れているためだと感じました。
自分の話をする段階で、これは話して大丈夫そうか、大丈夫じゃなさそうかと頭の中で自分の中の常識と照らし合わせてスクリーニングをかけています。
思えば自分は中学時代にいじめが激しいクラスにいて、自分がいじめられないように、周囲に合わせて敵を作らないように、と常に意識していました。
それがスクリーニングをかけて自分の情報を出す話し方を生み出し、だんだんそれが無意識化されて今に至っているような気がします。
でも、大人になった今、別に子供の時みたいな理不尽ないじめなんかないですし、そもそも自己開示して受け入れられなかったらその人とは合わなかったんだな、で済ませてよいだけに思います。
10人いたら2人は合わない人がいる、なんて話はよく聞きます。
でも逆に言えば8人は問題ないわけです。
付き合う人全員といい関係を築こうとするあまり、ほとんどの機会を失っている状態になってしまっているので、嫌われることを恐れずに自分を出していくべきです。
②考えをまとめてから話さないといけない意識
もうひとつは、自分の考えをまとめてから話さないといけない、と過剰に意識している点が挙げられます。
なるべく相手にわかりやすく伝えたいので、ざっくりと論理を頭の中で組み立ててからしゃべろうとしているのですが、やっぱり急にまとめられないことも多々あって、その場合に話すのを放棄してしまいます。
兄弟が何人?兄なの?弟なの?
みたいなことは考えるまでもなくぱっと答えられる内容ですが、
なんで~~なの?
みたいな問いかけはその場で考えて話を組み立てる必要があります。
特に自分の内面に関わる部分を話す際には、考える作業と、頭の中で話を構成する作業と、話してよい内容かどうかスクリーニング掛ける作業、と3つが同時並行で行われるので余計大変です。
結果として、上手くまとめられずにきちんと答えられなくて、なんとなく適当に答えて流してしまうようになってしまいます。
とはいえ、考えは話している中でまとまっていくことも多々ありますし、相手の質問によりさらに考えが深まったり、整理されることもあります。
なので、当たり前ですけれど、まとまりきらない状態でも話したほうがぜったいによい。
結局後からもっとあのときこう話せばよかったと後悔するのならなおさらです。
結局どうしたいいのか

理由らしきものがわかったところで、どうしたら自己開示できるようになるのかまとめようと思います。
①意識を変える
世の中に人間はいっぱいいるので、この人とどうしても仲良くならないといけない、なんてことはないです。
自己開示して合わなかったら、その人とは合わなかったというただそれだけのこと。
そもそも今の友人にだって嫌な部分はどこかしらあると思います。
それがわかっていてもその友人とは仲良くやっているんですから、多少マイナスに捉えられたところで、自分が思っているほどダメージはないはず。
嫌われたくないということを過剰に意識しないようにしていきたいものです。
②まとまっていない状態で話しても大丈夫なことを確認する
いったんまとまっていない状態でも、考えを伝えるのを放棄せずになんとか伝えてみようとしてみました。
そしたらめっちゃ自分でも話していて楽しかったですし、整理されますし、いいことだらけでした。
話してみましょう。経験をたくさん積みましょう。
③自分会話苦手なんです、と先にいって自己開示のハードルを下げる
会話苦手です、ってはじめに打ち明けるのも一種の自己開示であるように思います。
最初にこう行っておけば、その後の自分の会話に求められるハードルも下がるし、そもそもそれが一種の自己開示なので相手も自己開示しやすくなる、と一石二鳥かも。
※そもそも自己開示でなく自己提示だった!?
自己開示とは、自分についての極めてプライベートな情報を相手にありのままに伝える行為です。ここで重要なのは嘘偽りなく伝える、ということがポイントです。相手に対して特定の印象を持たせるために行うのは「自己提示」です。自己開示ではないので、同じように考えてはいけません。
自己開示を行った場合は、自己開示をされた受け手側も同じように自己開示をしたくなる、という返報性のルールがあります。
今自分がやっているのは、これをいったら相手にはどう思われるかな?というのを常に意識しての会話ですので、”自己開示”ではなく”自己提示”になってしまっているんですね。
自己開示をするというのは、相手にどのように思われるのか、相手にどんな印象を与えるのか、といった事前の予想といったものを立てることなく、自分の情報をオープンにするものです。
余計なことを考えず、素直に自分の情報を開示することから、より相手に対してオープンに話をすることができます。それは相手との親密性を高めるうえで非常に効果的なのです。
余計なことを考えずに、その場の会話を楽しむことが大事みたいですね。
おわり