アドビのDevice Co-opというサービスがすごい!

昨月ありがたいことに学生の身分ながらAdobe Summitという海外イベントに参加させていただきました。

そこで知ったDevice Co-opというサービスが自分にはだいぶ衝撃的でしたのでここにまとめようと思います。(このサービスは2016年に発表されていたようです)

 

 

アクセス解析における悩み

 

アクセス解析をしていて、デバイスごとに別人として扱うのがなんとかならないかな、とよく思っていました。

今どき1つの商品購入するまでに複数端末を使うのは当たり前で、SPでいろいろ情報収集して、最終的にPCで購入、なんて行動がたくさん行われているように思います。

(参考までに、アメリカでは個人では平均3デバイス以上、世帯では5デバイス以上使用しているそう。)

 

しかし、機械はIPアドレスで個々人を判別しているため、デバイスごとに1人の人間と認識します。

つまり、実際はSPとPCを同じ人が操作しているのに、それらを別人だと認識してしまうのです。

そんな悩みを解決するのが、AdobeのDevice Co-opです!!

 

以前クロスデバイスユーザーの行動調査をやりましたが、その時はサイトのログイン情報を使って、SP・PCユーザーをくっつけました。

しかし、ログインせずサイトを見ているユーザーは別々に認識されますし、そもそもログイン機能のないサイトですとさっぱり統合はあきらめることになります。

さてどのように解決するのでしょう・・・。

 

 

Device Co-opがすごい!

 

Device Co-opのサービスに参加することで、複数デバイスを利用しているユーザーを1人の人間として認識できるようになります。

解決方法はずばり、サービス加盟企業同士のデータ共有です!

なるほど、セカンドパーティデータシェアというやつだ!

 

まず、各サイトで2つの方法を用いて、複数デバイスユーザーを特定します。

 

①ログイン情報

SPデバイスでも、PCデバイスでも同じ情報を入力してログインすることになるので、その情報から、このIPとこのIPは同じだな、と結びつけることができます。

 

②グローバルIPとプライベートIP

デバイスは直接インターネット通信を行っているのではなく、間にルーターを挟んでいます。

ルーターとデバイスは異なるIPが割り振られており、ルーターのIPはグローバルIP、デバイスのIPはプライベートIPと言うそうです。

したがって、異なるデバイスでも同じルーターを介してインターネット通信している状況から、デバイスを結びつけることが可能になります。

 

例えば、家でスマホを使ってECサイトにアクセスします。

また家でPCを使ってECサイトにアクセスします。

このとき、ECサイトにログインしていなくても、両デバイスは同じグローバルIPアドレスを保持しているため、結びつけることができます。

 

とはいえ、家でも会社でもカフェでも、同じルーターを使ってインターネット通信しているのは複数人いるため、正確性に欠けるようにも思います。

そこで、①と②のデータをかけ合わせて、データの正確性を向上させているようです。

 

サービス参加企業の膨大な情報を共有することで、②のデータの正確性も向上して、自社サイトでログイン等がなくても、他サイトのデータからこのIPアドレスとこのIPアドレスは同じ人ですよ、ということを知って、そのように自社データを分析することができるようになります。

すごいなあ。

 

※プライバシーについては、

まず、デバイスが結び付けられると消費者IDなるものが発行され、それをハッシュ化して共有が行われる。

そして、共有のさいにはただこのデバイスとこのデバイスを同じ人が使っていますよ~ということ以外の情報は共有しない、ということが書いてありました。

(例えば、このデバイスとこのデバイスを結びつけたのは、Aサイトでの情報からですよ、とかは共有されません。)

 

 

セカンドパーティデータシェアリングの絶大な効果を感じた事例でした。。。

 

おわり