なぜ会社はお金を払って長期インターンを雇うのだろうか

長期インターンシップを探している時に疑問に思っていたことが一つありました。

どうして会社はお金を払ってインターンシップを雇うのだろうか?

教育に社員の時間と手間がとられてしまうし、数年もせず会社を離れることがわかっているだろうし、デメリットが大きくないか?

そんな風に思っていました。

現在長期インターンシップを始めて7か月ほど経ちましたが、(少なくとも今の会社は)どうしてお金を払ってインターンをとっているのかなんとなくわかってきたので、それについて書いていこうと思います。

 

インターンを有給で雇うデメリット

 

今のインターン先の会社に入る前までは、

有給インターンは会社にデメリットが多く、学生に成長の機会を与えたいという一種の社会奉仕的な気持ちで行われているか、

あるいはよっぽど人手不足で猫の手も借りたいような経営状態

のどちらかだと考えていました。

デメリットというのは、

・インターン生に教育するのに社員の貴重な時間を奪われる

・しかしインターン生は学生で会社に来られる頻度が少なく、たいして仕事を任せられない

・しかも卒業したら会社を離れるので、せいぜい1,2年程度の付き合い

といった点です。

 

現在の会社の前は、短期間でしたが外国でインターンを行っていました。

そこの社長さんは、やはり手塩をかけて育てても数か月で去ってしまうことが何度も続くことから、インターンシップは無給、あるいは極低賃金で雇うのがよい、という考え方をしていました。

また、就活のためにただインターンをしたという実績が欲しいだけの人や、とんでもなくコミュ障で業務に適正がないような人もインターンで受け入れたら相手をしないといけないことがだいぶ負担になるともおっしゃっていました。

 

そんな話も聞いていたので、日本に戻ってインターンを探すときは、善意でインターンを雇っていそうな、いい人そうな社長さんの会社で働こうと思っていました。

(今考えると、善意でインターンを雇うなんてありえないですね。)

縁があって今の会社で働かせていただいていて、現在7ヶ月。

 

どうして今の会社がインターンを雇っているのかどうかがだいぶ見えてきて、考え方も変わりました。

 

どうしてインターンを有給で雇っているのか

 

それはたくさんのメリットがあるからですね。

どんなメリットかというと・・・

・有給とはいえ、社員に払っている給料に比べたら格安で人材を獲得できる。

・有給インターンに応募してくる学生は向上意欲が高く、比較的優秀であり、仕事を任せられる

・マルチタスクで忙しい社員が楽になり、片手間になりがちな部分もインターンに手伝ってもらうことで質の高い業務がこなせる。

 

有給インターンは自分が探していたときは時給1000円~1500円が多いように感じました。

この金額が企業にとって、大きいか小さかでいうと、小さいようです。(インターンのアウトプットの質によるところはあると思いますが・・・)

 

また、学生だから、という理由で裁量が少なかったり、成果があまり期待されない、ということもなかったです。

自分が作成した資料をそのまま取引先に持っていったり、あるいは取引先へのトレーニングをインターンに任せる、なんてこともあったりしました。

それができるのは、アウトプットの質が一定基準を満たしているからであり、学生だからあまり仕事ができないし、仕事を任せられないということはないんですね。

 

となると、いっぱしの仕事をしてくれる人材を正社員よりはるかに安く雇えるのですから、インターンはめっちゃコスパがいいということになります。

 

 

また、もうひとつ大きなメリットが、社員さんが楽になる、ということです。

仕事量が多く、複数のタスクを一度にこなさなくてはいけない社員さんにとって、一つのタスクにじっくりと長い時間取り組んでくれるインターンはとてもありがたいそうです。

腰をすえて取り組まないといけないことも、インターンに任せれば、インターンのアウトプットをちょこっと修正するだけですむので楽になります。

一から考えることと、ある程度できているものを修正するのでは後者が圧倒的に楽ですよね。

 

 

さらにいうと、デメリットと思っていた部分はデメリットではありませんでした。

まず、「会社に来る頻度が少なく、仕事を任せられない」

これは、採用の際に週○日以上勤務すること、なんて基準を儲けておくことで回避できますし、自分の見た中では多くの会社でそういった条件は設けられていました。

次。「インターンの教育に社員の貴重な時間が奪われる」

きっちりとした教育なぞベンチャーにはありませんでした。

ほんとに最小限の説明だけさらっと受けて、すぐに実践です。ツールは使いながらわかっていき、わからないことは自分で調べ、それでもわからなければ社員さんに聞いて教えてもらう。

そんなスタイルでしたので、社員さんがインターンに割かないと行けない時間は、質問の対応です。

質問のやり取りは社員さん間でもよく行われていて、インターンが数人いたところでそんなに大きな負担にはならないようです。

次です。「せいぜい1,2年程度の付き合い」

これには「せっかく時間と金をかけて教育しているのに・・」という枕詞がつきますが、その枕詞の部分がそうではない、とわかったので、これもデメリットとはいえないですね。

それに、インターンから正社員になる、なんてこともあるようです。

 

 

ということで、インターン雇うのはやっぱりメリットがあってのことなんだなあ、ということがわかったという話でした。

会社が上手く使えば、インターン制度は会社にも学生にも両方がいい気持ちになれる良い制度なんですね。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

おわり